ポスティングとタウンメールは何が違う?双方の強みを理解しよう!
ポスティングは横文字であるため最近できた集客方法と思われるかもしれませんが、実は江戸時代から行われています。また、似たような集客方法に平成17年に本格始動したタウンメール(配達地域指定郵便物)があります。どちらもポストに投函するのは同じなのですが、どこに違いがあるのでしょうか。今回はこの2つの違いについて解説します。
ポスティングの特徴
まずはポスティングの特徴について解説します。
ターゲットを絞り込んだ“戦略的ポスティングが可能”
ポスティングは手で配ることから地域を絞るのが強みです。現在SNSやWebを利用した集客が一般的になりつつありますが、この集客方法だと誰が見ているかが分からないため、営業が拡大していないと意味がありません。しかしポスティングであれば、配布エリアや配布する建物を決められるため、地域密着型の営業をしていてもその客層に届くような集客ができるのです。
認知度UPが期待できる
何度も何度もチラシを投函していると、チラシとの接触回数が増えるため“サブリミナル効果”が期待でき認知度UPになります。サブリミナル効果は繰り返し接触していると、次第に親近感を湧く効果のことで、広告業界ではよく使われるテクニックです。テレビやYouTubeなどの広告、電車やバスなどの掲示広告も同じ効果を狙っています。
行動のしやすさ
SNSを利用した集客や、Google広告など今はインターネットを利用した広告が増えてきましたが、ネット環境に強くないと始めることができず始めにくいのがデメリットです。しかしポスティングであれば、チラシを作成し自分の手で配るだけなので集客をすぐに始めたいという方にはピッタリでしょう。
投函できない建物がある
「ポスティングチラシお断り!」と貼り紙が出してある住宅にチラシを投函するとトラブルになるため、そのような住宅にはチラシを投函できません。一軒家などでたまたまあるくらいならよいのですが、マンションやアパート全体でチラシの配布を禁止している場合には、見込み客が大幅に減ってしまいます。
自社では大量に配布できない
ポスティング業者に依頼すれば何千枚とチラシを配布できますが、自社でポスティングを行う方もいるでしょう。そうすると出てくるデメリットが、大量に配布できないことです。一日に頑張って大量に配布できたとしても、先ほど紹介したように広告は何回も繰り返し顧客に見てもらう必要があるため、一回のポスティングでは思ったような効果は出ません。そのため、何日もポスティングしなければならず結果的に厳しくなるのは明白でしょう。
タウンメールの特徴
タウンメールは正式名称で“配達地域指定郵便”といい、ポスティングと違って郵便配達員が配達します。ここからはタウンメールのメリット・デメリットを紹介し、タウンメールとよく一緒に紹介される“タウンプラス”についても解説します。
タウンメールのメリット・デメリット
ここではタウンメールのメリット・デメリットを紹介します。
・投函のお断りがない
タウンメールはポスティングと違い、郵便物と同じ扱いであるため“ポスティングチラシお断り”と書いてある住宅にも投函できます。そのため見込み客の取りこぼしがなくなり効率的に集客が可能になります。
・配布するまでの期間が短い
自社でポスティングする場合は「ポスティングしよう」と思ったその日に投函すればよいだけなので一番早くなります。ここでいう配布する期間というのはポスティング業者とタウンメールを比較した場合の話です。一般的なポスティング業者は5~7日なのに対し、タウンメールは3~5日程度で配布が完了します。
・配布しかできない
配布地域の絞り込みやチラシの仕分けを行ってくれるポスティング業者とは違い、タウンメールは郵便局員が配達しかしてくれません。そのため配達地域ごとに配布物を分けたり、郵便局に配布物を届けたりする手間がかかります。
タウンメールと一緒に出てくるタウンプラスもあわせて解説
タウンプラスはタウンメール同様、郵便局が行うサービスです。タウンプラスとタウンメールの違いは、町丁目のほかにマンション指定ができる、郵便物への記載がタウンプラスであるということです。また金額や差出希望日も若干違いはでてきます。タウンプラスの活用例としては、広範囲に配ることができることです。何年前かにアベノマスクが配られましたが、あれもタウンプラスを利用した配達でした。
ポスティングとタウンメールの違い
この章からはポスティングとタウンメールの違いについて解説します。
料金体系
ポスティングとタウンメールは料金体系が違います。タウンメールは配布物1つの重さが
・25gまで:29円
・50gまで:42円
・100gまで:56円
対してポスティングの料金は1枚
・5~7円程度
となっています。ポスティングが業者によって単価が変わっているので、予算の把握がしにくくなります。対してタウンメールは郵便局が配達を行うため、地域や業者などには左右されず一律上記の値段であるので、予算検討がしやすいのが特徴です。しかし、一つの配布物の値段が4倍程度違うことには注意が必要です。
配布の仕方
ポスティングはチラシ一枚で投函できますが、タウンメールはチラシ一枚で配ることができず、封筒などに入れる必要があります。
まとめ
今回はポスティングとタウンメールの違いについて解説しました。また、タウンメールとよく一緒にされるタウンプラスについてもお伝えしたので、ぜひ参考にしてください。ポスティングとタウンメールの大きな違いは、配達員の違いといえるでしょう。郵便局から届く郵便物は行政が絡むため、信頼性が高く安心感があります。しかし料金が高いため、広範囲の利用には注意してくださいね。