ポスティング業者選びにおけるよくある失敗談と気をつけるポイントを紹介

ポスティング業者は、上手に活用すればポスティング業務の効果を高められます。しかし、価格だけでポスティング業者を選んでしまったために、トラブルが発生してしまうことも少なくありません。そこで今回は、ポスティング業者選びにおける失敗談や注意すべきポイントを詳しく解説します。ぜひご一読ください。

ポスティング業者によってかかる費用が異なる理由

ポスティングの費用には大きな幅があり、1枚あたり3円〜8円程度が相場とされています。たとえば1万枚配布する場合、費用は3万円〜8万円と大きく異なります。この価格差にはいくつかの理由があります。

まず、配布会社の管理体制や対応のていねいさによってコストが異なります。ポスティングはクレームがつきやすいため、信頼できる会社では配布禁止物件リストを活用したり、雨天時の配布を避けたりといった細かな配慮がなされています。

しかし、こうした対応には人件費が多くかかりがちです。そのため、ていねいで管理が徹底している会社ほど費用は高くなりやすいです。また、配布方法によっても費用は変動します。

たとえば、戸建て住宅のみに配布する場合と、集合住宅のポストボックスに配布する場合では、かかる手間や時間が異なります。さらに、集合住宅でもドアポストに直接配布する場合は、通常のポストボックス配布に比べて作業量が増えるため、その分コストも上がりやすいです。

このように、ポスティングの費用は単純なサービス料金ではなく、管理体制や配布手法、作業のていねいさなどさまざまな要素が絡み合って決定されます。

ポスティング業者に依頼した際のよくある失敗談

ポスティングの業者選びにおいて、価格の安さだけを基準にしてしまうと、思わぬトラブルや失敗につながることがあります。以下に、実際によくある失敗例を紹介します。

郵便物の汚損や破損

まずひとつ目の失敗例は、郵便物の汚損や破損です。依頼料が安価な業者では配布スタッフの教育が行き届いていない場合が多く、雑にチラシを投函した結果、郵便受け内のほかの郵便物が折れたり汚れたりしてしまう可能性があります。

とくにサンプル品などを同梱する場合、破損や汚損が起こると配布自体の効果が失われてしまいます。さらに、クレームや信用の低下につながることも珍しくありません。最悪の場合、受け取った住民からの苦情が原因で、損害賠償や罰金を請求されるケースもあり、企業のイメージダウンにも直結します。

実際には配布されていない

次に挙げられるのが、実際には配布されていなかったケースです。多くのポスティング業者では、配布業務をアルバイトや日雇いの作業員に任せています。そのため、悪質なケースでは、配布物を実際に配らずに捨ててしまい、配布完了と虚偽の報告をされる場合もあります。

依頼者側は配布されたと思い込み、反応がない理由が分からずに悩むことになるのです。さらに、配布が行われていないにもかかわらず、契約どおりの料金を請求されるという不正も発生しかねません。

ポスティング業者を選ぶ際の注意ポイント

ポスティングを依頼する際に失敗しないためには、信頼性や管理体制、実績など複数の観点から慎重に検討することが重要です。以下に、配布会社選びで注意すべき主なポイントをまとめます。

スタッフの管理体制

まず確認すべきなのは、スタッフの管理体制です。実際にポスティングを行うのはスタッフであり、その質がサービスの品質に直結します。スタッフが常勤者であるかどうかは、重要な判断基準です。常勤者であれば一定の研修や指導を受けている可能性が高く、安心して任せられます。

また、近年ではGPSを活用して配布スタッフの行動を可視化・記録する取り組みも進んでおり、そのデータを依頼主に提供する会社も増加傾向です。

こうした管理体制が整っている業者は信頼性が高く、配布の実施状況に関する透明性も担保されます。問い合わせ時にGPSによる管理の有無や配布記録の提供について確認しておくと良いでしょう。

クレーム対応力

次に重要なのが、クレームへの対応力です。ポスティングにおいて最も多いトラブルは、配布禁止物件への誤配です。信頼できる会社は過去のクレーム内容を記録し、配布禁止物件をリスト化して再発を防ぐ取り組みを行っています。

このようなクレーム管理は、地域密着型で長年の運用経験がなければ難しいため、創業年数やエリアでの配布実績なども業者選びの判断材料となります。ていねいな管理ができている会社であれば、安心して依頼できるでしょう。

実績・信頼

さらに、実績や第三者機関からの信頼も欠かせない確認ポイントです。ポスティング業は資格や免許が不要な業務であり、業者間の差が見えにくい特徴があります。

そのため、大手企業や官公庁との取引実績があるかどうか、あるいは業界団体である全日本ポスティング協会への加盟など、第三者からの評価があるかをチェックすることが重要です。これらは信頼できる業者かどうかを見極める上での有力な判断材料になります。

まとめ

ポスティング業者選びは、価格だけで判断すると大きなトラブルにつながるリスクがあります。本記事では、安さに惹かれて業者を選んだ結果、配布物の破損や未配布といった失敗にいたった事例を紹介し、失敗を防ぐために確認すべきポイントを解説しました。スタッフの管理体制やクレーム対応の有無、実績や信頼性の確認は、安心して依頼できる業者を選ぶうえで欠かせません。信頼できるパートナーを見つけ、効果的なポスティングにつなげましょう。