ポスティングチラシにおけるレイアウトの重要性とは?
ポスティングチラシの反響率は0.3%といわれており、つまり1万枚配って行動してくれる人は30人程度となっています。その反響率を上げるにはまず「チラシを見てもらう」必要があるでしょう。そこで今回はポスティングチラシのレイアウトの重要性を解説し、チラシを作る前の準備やレイアウトのポイント、視点移動についても解説します。
ポスティングチラシを作る前にするべき準備
ポスティングチラシは「作ろう!」と考えてからすぐに作れるほど簡単なものではありません。ここではポスティングチラシを作る前にやるべきことを解説します。
ターゲットの絞り込み
するべき準備の1つ目は、ターゲットの絞り込みを行うことです。ターゲットを絞っていないと、色やレイアウト、言葉づかい、画像などの要素を決められません。ターゲットを絞ることで、そのターゲットのみに響くようなチラシを作れます。
消費者にどんな行動を起こさせたいのか考える
するべき準備の2つ目は、消費者が最終的にどう行動してほしいのかをよいのか考えることです。チラシを闇雲に製作しても、消費者は見るだけで行動を起こしてくれません。消費者を行動させるには、チラシを見ることで「割引券を使って欲しい」のか「商品を買って欲しい」のか「サービスを受けに来て欲しい」のかをハッキリさせる必要があります。
ポスティングチラシにおけるレイアウトの重要性
ポスティングチラシのレイアウトはどうして重要なのでしょうか?
消費者に伝えるため
ポスティングチラシのレイアウトを考える一番の理由は「消費者に内容を伝える」ためです。ポスティングチラシを一生懸命作ってもレイアウトやデザインが悪ければゴミ箱に捨てられてしまいます。そうではなく、ポスティングチラシは「おっ、なんだ?」と思わせ、消費者に見てもらう必要があります。そのためにしっかりとしたレイアウトを考えることが大切なのです。
レイアウトで重要な視点移動について
ここからはレイアウトを考える上で大切な「視点移動」についても触れておきます。
・グーテンベルク・ダイアグラム
グーテンベルク・ダイアグラムは均等に配置されたレイアウトを見たときの、人の視点移動を一般化したものです。均一に配置されたレイアウトとは、正方形の枠が4つ綺麗に並んでいるチラシをイメージすると分かりやすいでしょう。グーテンベルク・ダイアグラムはこの4つの正方形に以下のような名前が付いています。
・最重要エリア:左上
・強休閑エリア:右上
・弱休閑エリア:左下
・終点エリア:右下
そして人の視点は「左上から右下にかけて斜め方向に移動する」ので左上と右下には消費者に伝えたいことを載せておくとよいと分かるのです。
・Zの法則
Zの法則は、情報が均一なレイアウトではないチラシの視点の動きの法則です。名前を見ればイメージできると思いますが、Zの文字を書くように視点移動するためZの法則といわれています。Zの法則と先ほどのグーテンベルク・ダイアグラムとの違いは、休閑エリアがないことです。そのためZの法則を利用すれば左上、右下は重要ポイントとして機能させつつ、右上と左下もちょっと重要なものを載せられます。
・Fの法則
Zの法則同様、Fの法則も情報が均一でない場合の視点の動きを一般化したものです。Fの法則ではアルファベットのFのように視点移動してするといわれています。このときの視点移動は、横書きの教科書やWebページを閲覧するときと同じです。いまこの記事を読んでいるそこのあなたもFの法則にしたがって視点を動かしているかもしれませんね。Fの法則で重要なエリアはチラシの上の部分と、左端です。重要な情報はこの2つに集めておくとよいでしょう。
ポスティングチラシのレイアウトを決める際のポイント
ここからはポスティングチラシのレイアウトを決めるポイントについて解説します。
フォントは3つまで
フォントも使いすぎると分かりにくいチラシになってしまいます。極端な例ですが、サスペンスドラマなどの犯人が新聞やチラシの切り抜きで作る犯行予告のようなイメージです。そのようなことにならないようにするためには、フォントは多くても3つまでにしましょう。また使用するフォントは見やすい「明朝体」「ゴシック体」などを利用すれば問題ありません。
まとめる工夫をする
チラシには値段や画像、販売日、セール品などさまざまな情報が記載されています。そのため情報をあちこちに配置すると分かりにくくなるのは明白です。チラシのレイアウトを考える際には、商品が3つあるとしたら3つの商品を同じ内容で記載し、色や枠線を使ってまとめる工夫しましょう。以下がその例です。
・洗濯機:価格/2万9,800円→1万8,900円:販売日/1月1日~3月31日
・炊飯器:価格/1万5,000円→9,900円:販売日/7月20日~
このように同じような表記でまとめておくことで、比較しやすくなるうえ情報が一目で分かるでしょう。
視点移動
先ほどの紹介した通りレイアウトでは視点移動を意識しましょう。画像を多く利用しばらばらに配置するならZの法則、多めに文字を利用するならFの法則がよいでしょう。また規則的に重要なポイントを載せるのであれば、グーテンベルク・ダイアグラムの使用をおすすめします。
まとめ
今回はポスティングチラシのレイアウトの重要性と視点移動、レイアウトを決める際のポイントについて解説しました。ポスティングチラシのほとんどは見られずに捨てられるのが現状です。しかしレイアウトを工夫し目の止まるデザインにできれば反響率をあげることができるでしょう。この記事を参考にしてポスティングチラシのレイアウトを考えてみてください!